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Jリーグ 3か月前

「自分の存在価値はゴールにある」二田理央が加入後初先発で放った存在感。湘南ベルマーレで「今の自分の役割はすごくはっきりできてた」

text by 編集部 photo by Getty Images
湘南ベルマーレ 二田理央

【写真:Getty Images】

湘南ベルマーレ二田理央が加入後初先発で初ゴール

 湘南ベルマーレは8月31日、明治安田J1リーグ第28節でガンバ大阪と対戦し、4-5で敗れた。先制した湘南は前半に退場者を出しながらも3-1で折り返したが、後半に入って4点を奪われ、逆転負け。リーグ戦12試合未勝利となったが、チーム加入後初先発の二田理央が初ゴールを奪うなど、存在感を放った。

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「今までは試合に出れない焦りとかすごくあったんですけど、監督ともいろいろな話は練習でできていた。焦りはなく、このチャンスが来たときも変に高ぶることもなく、チームとして1週間で準備してきたこと、今の自分の役割はすごくはっきりできてたので、冷静にいた。その中でああいうゴールを決めれて良かったかなと思います」

 前半13分、小野瀬康介のパスに抜け出した二田はそのままPA内に侵入し、右足を振り抜いた。ドライブ回転のかかったシュートはゴールキーパーの頭上を越え、先制のゴールを奪った。

 そのあとも再び二田はゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定に。それでも37分には、左サイドからのクロスに左足を合わせ、果敢にゴールを狙った。シュートはポスト直撃となるが、その跳ね返りを平岡大陽が決め、追加点をお膳立てした。

「本当に自分の存在価値はゴールにあると思うんで、それは出せたかなと思ってるんですけど、自分からしたら結局、結果がすべてだと思っている。実際、きょうの試合で自分は1点しか決めれてないところは何も満足いってないです」と言った後、例のシーンを振り返った。

「ああいう細かいところでもう少しラインの駆け引きができて、オフサイドでなければもう1点決めれた。あのクロスのシュートももう少し、自分的には当たってたんで、ああいう運もありますし、そういうのもすべて、より決定力を上げていきたいのはあります」

 二田はこの夏、浦和レッズから出場機会を求めて育成型期限付き移籍という形で湘南に加わった。加入からおよそ2か月、終盤での途中出場とベンチを温める日々を繰り返していたが、チーム得点王のキャプテン・鈴木章斗を累積警告による出場停止で欠いた今節、初先発のチャンスが巡ってきた。

「気持ち的なところも多いのかなと思ってて、途中出場となるとそこで何か結果を残さないととか、すごく気持ち的に高ぶり過ぎちゃったりとかして、力入り過ぎたりすることが多かったんですけど、スタメンで出ることで自分の中でリラックスして(できた)。自分の思いっきりの良さやゴールを常に狙っているところがああいう形になった」とゴールに繋がった要因を話した。

 個人としては結果がひとつついてきたが、チームは敗れたことでリーグ戦12試合未勝利となり、順位は降格圏の18位のままである。

「これは自分の責任でもありますし、チームの責任でもみんなが抱えてる責任でもあります。たぶん1人1人思うことはあると思ってるんで、自分自身もまだまだ足りない部分はありました。本当にどれだけ失点しても自分がそれ以上ゴールできたらチームは勝てると思ってるんで、自分に矢印を向けてまた頑張っていきたいかなと思います」

 J1残留へ、二田が新たな攻撃の切り札となれるか。

(取材・文:竹中愛美)
 

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【了】

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