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Jリーグ 3か月前

「見てくれるのかな」京都サンガF.C.、太田岳志に芽生えた新しい感情。これまでは雲の上の存在、今は「目標に」【コラム】

text by 藤江直人 photo by Getty Images

8月30日に行われた明治安田J1リーグ第28節・ファジアーノ岡山戦を5-0で制したことにより、京都サンガF.C.は暫定首位をキープした。これで京都はリーグ戦4連勝、9試合負けなし。J1初優勝に向け、勢いに乗るチームを最高峰から支えているのが、34歳の守護神・太田岳志だ。キャリアハイの活躍を続けるうちに、彼の中には“ある思い”が育まれている。(取材・文:藤江直人)

京都サンガF.C.の躍進を支える守護神・太田岳志

京都サンガF.C.所属GK太田岳志
【写真:Getty Images】

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 13年目を迎えているプロサッカー選手のキャリアで初めて達成した自己新記録に、J1戦線の首位に立つ京都サンガF.C.の守護神、太田岳志はいまひとつピンと来ていなかった。

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 東京ヴェルディとの第26節を1-0で、FC東京との第27節を4-0で、さらにホームのサンガスタジアム by KYOCERAにファジアーノ岡山を迎えた30日の第28節では5-0で大勝。怒濤の4連勝に自身初の3試合連続のクリーンシートで花を添えた太田は、思い出したかのようにこんな言葉を残している。

「そうですね。思い返してみれば、確かに(3試合連続クリーンシートは)やっていないですね」

 FC東京戦は後半アディショナルタイムにFWマルセロ・ヒアンに決められたゴールに対して、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。ヒアンへラストパスを折り返したMF東慶悟のオフサイドが確認され、ゴールが取り消されると同時に試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。

 岡山戦では前半開始わずか5分にFW江坂任に先制ゴールを決められた。しかし、ここでもVARが介入。大橋侑祐主審によるOFR(オンフィールド・レビュー)の結果、京都ゴール前のボールにまったく関係ない場所で、岡山のFW岩渕弘人が京都の選手を倒すファウルが確認されてゴールが取り消された。

 太田は「(運を)持っている、と言えば持っていますね」とVAR判定に苦笑しながらこう続けた。

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