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Jリーグ 3か月前

「J1で通用するところを…」高橋利樹は清水エスパルスで生まれ変わる。主戦場で勝負できなかったあの時を乗り越えて【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

「ああいうのを期待して僕たちは彼を獲得したので…」

「浦和で一番前の1トップで起用されたのは、トータルで1年半在籍して3試合にも満たなかったと思っています。僕としては何がなんでもJ1で通用するところを見せていかなきゃいけない立場でしたし、だからこそエスパルスでは結果を介して、自分の価値といったものを示していきたいと思ってきました」

 熊本時代は得点に加えて、身長182cm・体重76kgのボディに搭載された、前線からの労を惜しまないプレスやボールキープ能力もフルに発揮。献身的に体を張る姿は、ジェフユナイテッド千葉や日本代表で活躍し、生まれ故郷の熊本でプレーした2018シーズン限りで引退した巻誠一郎さんをほうふつとさせた。

 清水も今シーズンのメンバーにはいない、巻さんのように前線で泥臭く戦う高橋のプレースタイルを評価して今夏にオファーを出した。

秋葉忠宏監督は「もう最高です。ああいうゴールを期待して、僕たちは彼を獲得したので」と移籍後初ゴールを評価しつつも、さらなる注文をつけるのも忘れなかった。

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