横浜F・マリノスは9月3日、JリーグYBCルヴァンカップ プライムラウンド準々決勝の第1戦で柏レイソルと対戦し、1-4で敗れた。ボランチとしてスタメン出場した天野純が試合後、ゲームを振り返り、第2戦に向けて気持ちを切り替えていた。
天野純がルヴァンカップ準々決勝第2戦へ見出したポジティブな部分とは
【写真:Getty Images】
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「ゲーム全体通してはそこまで思った以上に支配されなかったというふうに感じてて、自分たちの時間もあった。でも、チャンスがある中で自分があそこの位置で出たんで、(井上)健太からのマイナスのやつは決め切らないといけなかったし、他のミドル(シュート)ふかしたやつもあったんで、そこの差が出たかなと思います」
ボランチとして先発した天野純は試合を振り返る中で、自身の決定機を悔やんだ。今季はトップ下などで起用されることが多いが、この試合では中盤の底でゲームをコントロールし、正確なパスを通すなど攻撃にリズムももたらした。
「自分が出たからには相手のプレスを剥がしていくところや前の推進力の部分、ゴール前に入っていく、点やアシストに絡むところで結果として残せなかったですけど、何回かチャンスは作れてたと思う。ただ、最後のヘディングの不用意な落としはボランチであそこの位置に出るならあれはやっちゃいけないなと反省しています」と自身のパフォーマンスを評価しつつも、4点目を与えたシーンを振り返った。
マリノスは8月30日のヴィッセル神戸戦から中3日ということもあり、先発を8人入れ替えて臨んだ、いわば急造チームでありながらも柏よりもシュート本数で上回り、チャンスを多く作ったが、天野の言うようにこの日のマリノスは決定力を欠いていた。
その差がまさに出た試合だったともいえるが、第2戦に向けてポジティブな面はあるのだろうか。
「自分たちがしっかり剥がせるシーンが特に右サイド、(山根)陸のところを起点に(あった)。試合前からそこは俺とナベ(渡辺皓太)の関係、陸の関係、(松村)晃助のところで剥がせるっていうふうには分析があったんでそれ通りになったと思う」と自分たちの戦い方ができた部分もあったという。
「守備のところでマンツーマンで行って取り切るところの回収の力や自分のセカンドボールの意識、その局面1個1個でもっと勝ち切れたら、もっと自分たちのゲームになったんですけど、相手はそこも上手いし、剥がすのが上手い。真っ向勝負で行って、そこで力の差を少し見せられた結果になってしまったんですけど、戦い方は悪くなかった」と負けた試合の中でもアグレッシブに戦う姿勢は次につながると前を向いた。
とはいえ、2戦合計のスコアで勝敗を決するプライムラウンドにおいて、3点のビハインドをひっくり返すのは容易なことではない。第2戦はアウェイで7日に行われるが、どこまでその差を埋められるかが、勝敗を分けることになりそうだ。
(取材・文:竹中愛美)
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