Jリーグは2026年に春秋制から秋春制へ移行し、欧州型カレンダーに合わせる予定だ。33年の歴史の中で最大の改革であり、双方向の移籍活性化が期待されている。欧州との格差を縮める野心の表れであり、日本と欧州の人材の流れを加速させるとして、英メディア『フォーフォートゥ』も注目し、特集を組んで4日に報じた。
Jリーグの秋春制移行。どんな変化が?
来年はJリーグにとって、欧州5大リーグとの関わりを深める節目となりそうだ。シーズン移行期間のため、1月から6月までは特別大会を実施し、通常とは違うスケジュールやレギュレーションで試合を行うことになる。そして、8月には新たに秋春制を導入したJリーグが開幕する見通しだ。この変革により、移籍市場やプレシーズンが重なることで、欧州の選手や監督がJリーグへ移籍する道も開かれる。
近年では、ブライトンの日本代表MF三笘薫、レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英、アイントラハト・フランクフルトの日本代表MF堂安律など複数の選手が欧州リーグで結果を残し、日本人選手に対する評価を覆してきた。今夏の移籍市場では、日本代表DF高井幸大が川崎フロンターレからトッテナムへ移籍し、さらなる活躍が期待されている。
そして、今回の改革によって、欧州からJリーグへ渡る外国人選手の増加も予想されるため、海外メディアがJリーグに注目する機会が増えそうだ。同メディアは「確かに、才能ある選手は最終的に欧州へと旅立つことが多い。しかし2024年にはJリーグ史上最多の延べ1250万人以上がスタジアムを訪れ、人気は右肩上がりだ。そこには、セレッソ大阪でプレーする36歳の香川真司や、将来の遠藤航や鎌田大地のような成功を夢見る佐藤龍之介、中島洋太朗といった若手が躍動している」と伝えている。
今後の展開として、同メディアは「欧州シーズンに合わせることで、Jリーグはグローバル戦略を加速させられる。特に移籍金の面では、2026年以降に効果が出始めると見られる。日本人選手は比較的安価で移籍する傾向があるが、市場価値を適切に反映した移籍金を得られれば、クラブは補強・育成・インフラ整備へ再投資できるだろう」と分析した。そうなれば、Jリーグも世界と戦えるレベルまで成長できるかもしれない。
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