「19歳でできるプレーじゃないと…」

「（中島）洋太朗からのクロスがよすぎました。逆足からだったのもそうですけど、個人的にはその前のフリックがすごい、19歳でできるプレーじゃないと思いました。クロスを含めたキックの精度が誰よりも高いのが彼の特徴なので、キーパーとディフェンスの間に来ると信じて思い切り飛び込みました」

　小学校3年生で広島のジュニアに加入した中島は、ジュニアユース、ユースとステップアップ。年代別の日本代表にも名を連ねてきたホープは、2023年9月にクラブ史上で最年少の17歳4カ月でトップチームとプロ契約を結び、昨シーズンまでは2種登録選手として公式戦17試合に出場した。

　そして、ヴィッセル神戸と最終節まで優勝を争うも2位に終わった昨シーズン。北海道コンサドーレ札幌に5-1で大勝した12月1日のホーム最終戦で、中島にとって特別な時間が訪れている。

　71分から途中出場していた中島に続いて、すでに現役引退を表明していた青山敏弘氏（現広島トップチームコーチ）が82分に投入された。特別な意味を込めたとミヒャエル・スキッベ監督が明かした。