副キャプテンとしてできること
「僕は外国籍選手で『言葉』での働きかけが瞬時にできないことも多いだけに、常にピッチでは、温度、熱量で、自分はこういう気持ちでトレーニングに臨んでいるという姿勢を見せたいと思っているし、それがしっかり示せれば仲間もまたそれを感じ取ってくれるんじゃないかと思っています」
近年、多国籍の外国籍選手を抱えるガンバにあって、いろんな難局に直面しながらもチームがバラけることなく戦えてこれたのも、そうしたアラーノの姿に助けられた部分もあるはずだ。もちろん、それはプレーも然りで、先に書いた湘南戦に限らず、この後半戦の戦いを通して、与えられた時間の中で攻撃に息を吹き込み、爪痕を残してきた。その姿は、今後AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)の戦いも始まり、より過密日程を強いられる中で、より大きな意味を持つことだろう。
「これまでの試合では、僕ら前線でもう少し点を取れていたらチームを助けられたかなというシーンがいくつかあった。その部分は改善しながら、チームとしての失点も減らすことを意識して戦っていきたい。今後僕たちが『タイトル』を意識するチームへの成長を求める上では、リーグとACL2を両立して結果を求めることはすごく大事になってくる。僕もチームの勝利のための戦いを続けようと思います」
余談だが、9月2日には29歳の誕生日を迎えたアラーノ。20代最後の年への抱負を尋ねると「ワインと同じで歳を重ねるごとに良さが出てくると思っています」と笑った。
(取材・文:高村美砂)
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