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J1 3か月前

「サッカーが楽しくない時期も…」鹿島アントラーズ、濃野公人のゴールは1点以上の重み。立ち返るために「デカい」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

指揮官も濃野へ期待感「より余裕をもってプレーができればいい」

 この一発でスタジアムの空気が一変し、流れを一気に引き寄せた鹿島の追撃は、これだけでは終わらない。

 68分にはセンターバックからウイングバックに入る縦パスを見逃さず、濃野が積極的な前プレスでボールをカット。それをペナルティーエリア手前で受けたレオ・セアラがフェイントをかけながら左足でシュートを放つと相手ディフェンダーに当たりながらゴールイン。とどめを刺す3点目を挙げた。

「対峙するウイングバックが右利きだと分かっていたので距離を詰めて強気で行った方がいいと前半から感じていました。レオの個人技でもありますが強気のディフェンスが得点につながったことが良かったと思います」

 結果を出した濃野に対し、鬼木達監督は「今週、形は違うがトレーニングからゴールを決めていたので、それが訪れるといいなと思っていました」と期待をした上で、こう続けた。

「去年の得点数があるので本人も焦りの中でプレーしていたと思う。1つ獲れたことで、より余裕をもってプレーができればいいし、得点だけではなくアグレッシブな部分を続けていって欲しい。非常に良かったと思います」

 その後、試合終盤は湘南の攻撃を体を張って抑え3-0で勝利を飾るとスタジアムは大音量で揺れた。濃野はピッチにしゃがみこみ勝点3の味を噛み締め、次のように振り返った。

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