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J1 3か月前

「サッカーが楽しくない時期も…」鹿島アントラーズ、濃野公人のゴールは1点以上の重み。立ち返るために「デカい」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「サッカーが楽しくないと思った時もありました」

「相手が元気なうちはプレスが速く、自分たちの好きにさせてくれないと感じていました。その部分で前進が少し遅れてしまった。いかに攻められている時に我慢できるかが大事な部分で、相手にもチャンスはありましたが、前半をゼロで抑えたことは良かった。

 失点して後半に臨むのと、0-0で折り返すのでは意味が変わってきます。ゼロで折り返せたことが大きかったと思います」

 大卒ルーキーだった昨シーズンはリーグ戦31試合に出場しディフェンダーながら9得点をマーク。ベストイレブンに選ばれるなどインパクトを残したが、終盤戦に右膝半月板損傷の大怪我を負い戦列から離脱した。

 今シーズン序盤は試合に絡みチームの勝利に貢献するも、再び右膝負傷の影響で4月から約2ヵ月間ピッチを離れるなど、個人としては苦しいシーズンを送っていた。

 コンディションも上がりきらず、もどかしさと苦しさに押されながらメンタル的にも疲弊した部分もあったことだろう。

 濃野は「今シーズン、プロって難しいと思いましたし、サッカーが楽しくないと思った時もありました」と胸の内を明かした。

 そして「ただ、それを払拭できるゴールになったと思いますし、自分のマインドも、ここ数週間で変わってきて、リバウンドメンタリティーじゃないですけど、自分を大きく成長させてくれる実感もあるので、それが形になって嬉しいです」と続けた。

 「今まで楽しくサッカーをやってきたことは大きくて、そこに立ち返れたのが一番でかいと思っています」と欠けていたピースを取り戻した。

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