フットボールチャンネル

J1 3か月前

「こういう日だからこそ」川崎フロンターレ宮城天の脳裏には…。「結果を残すしかないというマインドになれた」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

「こういう日だからこそ」宮城天の脳裏にあったのは…

「今年はあまりそういうプレーがなかったんですけど、昔はああいう感じが何回もあった」

 ずるずると引きずってしまってもおかしくはない。ただ、宮城は違った。

「もう割り切るしかない。もっとそういう細かいところもやらないといけないんですけど、こういう日もある。こういう日だからこそ、結果を残すしかないというマインドになれた」

 そのマインドセットが結果につながった。10分のアディショナルタイムが掲示されて迎えた98分。得意の左サイドから細かいタッチでカットインすると、一瞬シュートコースが開けた。

「今日はチャンスが来ないかなと思っていたんですけど、アディショナルタイムも10分ありましたし、相手も10人だったので。あまり攻められていなかったですけど、1回、2回はチャンスがあって、それを決められればいいかなっていう考えではいた。一発チャンスがあれば絶対に自分で打とうと思っていた」

 投入直後に続いたミスを引きずっていればシュートをふかしていたかもしれない。ただ、宮城は冷静だった。

「自分の形があるので、形に入ればチャンスになる。自信を持ってやった結果、大関(友翔)が走ってくれたり、いろんな人が関わった状態で自分がフリーになった。自分が決めたけど、周りの力もあって決められたので、いいゴールだったかなと思います」

 本人が発する言葉からは攻撃の選手らしいメンタリティを感じる。例えば、4月2日の湘南戦では、自ら獲得したPKのチャンスに、キッカーとして自ら名乗り出た。

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!