「いつもとは違った気持ちで…」
「いつもとは違った気持ちで臨みましたし、試合中も高ぶる思いがありました」
あれから5カ月あまり。FC東京のホームで迎えた東京ダービーで、ヴェルディの深刻な状況はさらに浮き彫りになった。2-0で勝利した5月6日の横浜FC戦を最後に、14試合続けて複数得点をあげていない。その間に無得点に終わった試合は実に9を数え、成績は3勝3分け8敗と大きく負け越している。
リーグワーストの総得点16は、得点ランキング首位のレオ・セアラ(セレッソ大阪)とラファエル・エリアス(京都サンガF.C.)と同じ数字。ここまであげた8勝のうち6つが1-0というスコアだった。
「チャンスがあってもそこでゴールを奪えないのが現状ですし、だからこそ失点をゼロで抑えなきゃいけない。その意味でも自分が関わったあの失点が、ゲームを難しくしてしまったと感じています」
失点した場面を悔やんだ平川は、90分にMF食野壮磨との交代でベンチに下がった。アディショナルタイムの反撃も実らず、個人として通算4戦目にしてFC東京に喫した初めての黒星をこう振り返る。
「ヴェルディというチームとしてやはり負けられない相手でしたし、何よりもダービーというのは勝たなきゃいけない大事な試合だと思ってきました。なので、負けて本当に悔しいです」
前回の出場停止から明けたサンフレッチェ広島戦から、13戦連続でダブルボランチの一角で先発を射止めてきた。リーグ戦出場26試合は自己最多に並び、プレータイム1933分は昨シーズンを大きく更新している。