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Jリーグ 3か月前

「自分に腹が立っています」東京ヴェルディ、平川怜は何度も叫び声をあげた。「何よりもダービーというのは…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

過去の降格経験から学んだ教訓「スタイルをぶらさないこと」

「試合に出させてもらっている状況は自分にとってすごくポジティブですし、そこでしっかりと結果を残して、チームを勝たせるようなプレーをしていきたいと思ってきました」

 個人的な視点で見れば充実している今シーズン。しかし、チームとして見れば残り9試合でヴェルディは16位に後退した。自動降格圏の18位・湘南ベルマーレとは勝ち点で7ポイント差をつけているものの、深刻な決定力不足もあって決して油断はできない。何よりも10月3日には敵地での直接対決も待っている。

 ゲームのコントロール役として、自分自身に及第点を与えられる仕事はまだできていないのか。こう問われた平川は「そうだと思っています」と再び自らへ矢印を向けて、さらに鹿児島と松本でJ3へ、磐田ではJ2への降格を喫した苦い経験から得たシーズン終盤戦での教訓に言及しながら努めて前を向いた。

「スタイルをぶらさないこと。誰一人、顔を下げていないので、気持ちを切り替えて戦っていきたい」

 スタンドから応援する側に回る岡山戦を経て、敵地に乗り込む23日のヴィッセル神戸戦から幕を開ける残り8試合へ。J1での挑戦を来シーズンへと継続させるために、平川の戦いがラストスパートに入る。

(取材・文:藤江直人)

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【了】

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