暦は9月となり、明治安田J3リーグもいよいよ終盤戦に突入している。ここまでのスタッツから、それぞれのクラブの特徴や課題が見えてくるようになった。そこで今回は「ゴール期待値」にフォーカスしたワーストランキングを紹介する。※ゴール期待値等、各種データはJリーグ公式サイトを参照。情報は9月17日時点。[5/5ページ]
1位:ガイナーレ鳥取
2025リーグ戦成績:27試合9勝6分12敗(14位)
2025リーグ戦総得点数:25得点
ゴール期待値:22.2
ランキング1位となってしまったのは、ガイナーレ鳥取だ。
同クラブのゴール期待値は「22.2」で、2位のFC琉球を大きく下回る極めて低い水準となっている。
ゴール期待値は、シュートチャンスが得点につながる確率を示す指標である。
鳥取の数値が著しく低いことは、そもそも質の高い決定機を作れていないことを意味する。
実際、鳥取は序盤から苦しい戦いを強いられた。
第6節のFC岐阜戦でようやくリーグ初勝利を挙げるなど、開幕ダッシュに失敗。中盤戦以降に持ち直したものの、得点力不足という課題が重くのしかかっている。
ここまでの総得点はリーグワースト2位の「25」にとどまっている。
その背景を示すスタッツも厳しい。1試合平均シュート数は「8.9本」で、リーグ唯一の一桁かつ最下位だ。
さらに、ペナルティエリア内へのスルーパス成功数、クロス成功数、ラストパス数を合算した「チャンスクリエイト総数」は197回と、こちらもリーグワーストで唯一の100回台に沈んでいる。
数字が物語るのは、ゴールに直結する場面自体が圧倒的に少ないという現実だ。
攻撃に一貫性と厚みを欠く限り、安定した結果を残すのは難しい。
再建は容易ではないが、熾烈を極める終盤戦において、鳥取がどこまで攻撃面を改善できるのか。その行方に注目したい。
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