J1リーグ8回、天皇杯5回、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)1回などの優勝を誇る鹿島アントラーズ。そんな「常勝軍団」が歴史を築き上げていく中で、下部組織出身選手たちの輝きは欠かせなかった。今回は厳選した鹿島アカデミーの「最高傑作」たちを紹介する。(ホームグロウン選手が選出対象。在籍期間、通算成績はデータサイト『transfermarkt』を参考)[4/6ページ]
FW:上田綺世(うえだ・あやせ)
生年月日:1998年8月28日
在籍期間:2019年7月~2022年6月
通算成績:103試合47ゴール5アシスト
日本のエースFWへの道を着実に歩んでいる上田綺世もまた、鹿島アントラーズのアカデミーが育てた才能である。
現在27歳の上田は、茨城県北地域を活動拠点とする鹿島のノルテジュニアユースで中学時代を過ごした。
ただ、ノルテからユースへ昇格できず、鹿島学園高校、そして法政大学へ進学している。
法政大学体育会サッカー部に入部した同選手は、大学2年生の時に全日本大学サッカー選手権大会優勝を経験。その活躍が認められて、2021シーズンからの鹿島加入内定を掴み取った。
ところが、2019年に法政大サッカー部を退部し、前倒しという形でトップチームの仲間入りを果たした。
ルーキーイヤーとなった2019シーズンは、リーグ戦13試合に出場し4ゴールを記録。及第点以上の活躍を残すと、翌2020シーズンはリーグ戦26試合で10ゴールと暴れている。
最終的に2022シーズンまでの4シーズンを鹿島で過ごし、103試合で47ゴールを奪っている。
その後、同選手はベルギーのセルクル・ブルッヘに完全移籍。22/23シーズンにはリーグ戦40試合で22ゴールと、Jリーグ時代に引けを取らない決定力・シュートの巧さを披露した。
そして、わずか1シーズンでフェイエノールト(オランダ)へステップアップしている。
フェイエノールトでは、過去2シーズンこそ苦労したが、今季は開幕5試合で5ゴールを奪うなど、絶好調。来年に開幕を控えるFIFAワールドカップへ向け、歩み続けている。
