明治安田J1リーグ第30節、浦和レッズ対鹿島アントラーズが20日に埼玉スタジアム2002で行われ0-1で敗れたことで優勝戦線から脱落した。失点はGK西川周作のパスミスをかっさわれたもので、たった1つのミスが命取りになった。GKの重要性を見詰め直すと同時に、相手選手から刺激を受けていた。(取材・文:石田達也)
優勝争い生き残りのため、負けられなかった浦和レッズ
サッカーはミスがつきもののスポーツではあるが、強敵を前にミスを見せてしまえばやられてしまうのは必須だ。この試合で勝敗の行方を分けたものは1つのミスだった。
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5万3000人以上の超満員で埼玉スタジアム2002が埋まった明治安田J1第30節。2位の鹿島アントラーズを迎え、優勝戦線に食らいつきたい8位の浦和レッズにとって、タイトルを掴み取るためには絶対に負けられない一戦でもあった。
だが、終わってみれば0-1の惜敗。落としてはいけない試合を落とし、厳しい現実をつきつけられた浦和は、首位・鹿島アントラーズに勝ち点差11とつき離され、優勝争いから大きく後退する結果となった。
試合開始から両チームとも強度の高いプレーをピッチで体現すると、14分に試合は動いた。浦和は自陣でDFマリウス・ホイブラーテンからGK西川周作にパスが出る。
FW鈴木優磨のプレッシャーを受けた西川のパスは上手くミートできずに弱くなると、右サイドのDFダニーロ・ボザには届かず、そのまま鈴木に奪われ左足でゴールに蹴り込まれる。
西川は「あの場面は間違いなく自分のミス。チームに迷惑をかけてしまった」とコメント。そして失点後は、握りしめた左手で自分の額を何度も叩き「この鹿島戦の意味、上位を狙う中で“落としてはいけない試合”という覚悟があったので、チームに迷惑をかけてしまったことは自分自身で整理しなければいけない」と悔しさを滲ませると、こう続けた。
