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Jリーグ 2か月前

「いや、僕は先発の選手ですよ」鈴木優磨が口にしたプライド。客観視した鹿島アントラーズは「チームとしての統一感が…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

 明治安田J1リーグ第31節、鹿島アントラーズはセレッソ大阪に3-1で快勝し、3連勝を飾った。前節の浦和レッズ戦から中2日で迎えた一戦で、鬼木達監督はエース鈴木優磨をベンチに置いた。出番を待つ間もチームを客観的に見つめていたエースは、後半開始と同時にピッチに入り、攻撃にリズムをもたらした。リーグ制覇へのカギは背番号40が握っている。(取材・文:元川悦子)

今季初のリーグ戦ベンチスタートとなった鈴木優磨

鹿島アントラーズ所属FW鈴木優磨
【写真:Getty Images】

 9月20日のアウェイ・浦和レッズ戦を1−0でしぶとく勝ち切り、首位に再浮上した鹿島アントラーズ。その流れを続く23日のホーム・セレッソ大阪戦につなげたかった。

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 中2日の超過密日程を踏まえ、鬼木達監督は浦和戦からスタメンを4人変更。特に大きなサプライズだったのが、エース・鈴木優磨をベンチに回したことだ。

 今季J1では開幕から30試合連続で先発に名を連ねてきた背番号40を外すというのは、指揮官にとっても苦渋の決断だったに違いない。

「(優磨は)監督であれば常に使いたい選手だと思います。ただ、浦和戦であれだけエネルギーを出して戦って、今日も90分使うのはちょっと難しいかなという自分の判断です。

 70〜80%の彼を取るのか、他の元気な100%の選手を取るのか。それを考えながら選びました」と指揮官は説明。スタートから起用したターレス・ブレーネルとレオ・セアラの最前線の爆発に期待を寄せていた。

 しかし、試合が始まってみると、この日の鹿島はチーム全体の連動性、攻撃のスムーズさを欠く傾向が強かった。

 セレッソも20日の柏レイソル戦から11人先発全員変更しており、試合勘不足の選手も何人かいて、ギクシャク感が垣間見えたが、そういう相手に鹿島はわざわざお付き合いしてしまっているようにも見受けられた。

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