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Jリーグ 2か月前

「いや、僕は先発の選手ですよ」鈴木優磨が口にしたプライド。客観視した鹿島アントラーズは「チームとしての統一感が…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

エース不在で連動性を欠いた鹿島アントラーズ

 最終ラインのキム・テヒョンがボールを受けたがらない前線の選手に対し、苛立ちを募らせるシーンも散見された。

 鈴木優磨も「もっとボールを受けようとする選手が増えないといけない」としばしば語っているが、その課題が如実に出た印象だ。

 背番号40がいれば、間のスペースで巧みにパスを受けたり、中盤や左サイドに移動しながらリズムを作ったりしてくれる。

 そういう動きがないだけで、ここまで連動性が低下してしまうのか…。メルカリスタジアムで観戦した多くの人々がそんな感想を抱いたことだろう。

 26分、鹿島は柴崎岳がボールを奪われ、ショートカウンターを繰り出される。最終的にペナルティエリアに侵入した本間至恩を知念慶が倒してしまい、PKを献上することになった。

 知念本人は「あれがPKなのかなと個人的に思ったけど、起こったことはしょうがない」と反省。絶好調の守護神・早川友基に命運を託した。

 しかし、相手のヴィトール・ブエノに決められてしまい、1点のビハインドを背負うことになる。これは間違いなく誤算だった。

 それでも、幸運だったのは、この3分後に同点に追いついたこと。植田直通が右サイドの深い位置まで侵入し、送ったクロスを知念がドンピシャリのタイミングでヘッド。自らのミスを取り返したのである。

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