Jリーグ屈指の名門「鹿島アントラーズ」では、これまで数多くの選手がプレーしてきた。その中で、最も市場価値が高かった“スター”は誰なのか。鹿島アントラーズ在籍時の市場価値が高かった選手上位5名を紹介する。(金額やデータは「transfermarkt」参照)[2/5]
鈴木隆行(すずき・たかゆき)
生年月日:1976年5月30日
クラブ在籍時の最高市場価値:250万ユーロ(約4億2500万円)
市場価値記録日:2005年6月14日
鈴木隆行は、鹿島アントラーズが生んだスターの1人だ。
クラブ在籍時に市場価値250万ユーロ(約4億2500万円)に到達。歴代4番目タイの高額な市場価値を記録した。
そんな鈴木は、クラブの生え抜き選手。1996年にトップチームデビューするが、当初はなかなか出場機会を得ることができず、複数のクラブへの武者修行を経験している。
CFZ(ブラジル)、ジェフユナイテッド市原(現:千葉)、川崎フロンターレへの期限付き移籍を経て、2000シーズン途中に鹿島に復帰した。
復帰した鈴木は、公式戦15試合で7ゴールを記録。クラブのJ1リーグ、ナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)、天皇杯の3冠に貢献した。
翌2001年からは定位置を確保し、日本代表デビューも果たしている。
そのキャリアの転機となったのが、2002年に行われたFIFAワールドカップ・日韓大会だ。
同大会で全試合に出場し、ベスト16進出に貢献した鈴木は、大会後に本戦で対戦したベルギーのヘンクに期限付き移籍している。
ただ、初の欧州挑戦ではインパクトを残せず、その後も期限付き移籍という形で、鹿島に在籍しながら欧州とJリーグを行き来した。
鈴木は2006年1月に、レッドスター・ベオグラード(セルビア)に完全移籍。冒頭の市場価値はこの移籍の直前、すなわち同選手が鹿島で過ごした最後のシーズンに記録されたものだ。
