「『戦える選手になってきたな』と」
「僕がどうこうじゃなくて、やはりチームとして取ったPKであり、チームとして取った得点だと思うので。誰がよくて、誰がよくなかったと言うのではなくて、本当にチーム全員で戦っていますし、ひとつひとつのプレーにチーム全員の思いが込められていると思うので、そこは何も言われなくて当然かな、と」
それでも今シーズンに入ってからの記憶を紐解くと、佐藤の表情をほころばせる経験があった。
「曺さんからは『戦える選手になってきたな』と言われるようになりました」
ちょっぴり照れながら自身を奮い立たせ、さらなるエネルギーを注入してくれる指揮官の言葉を明かした佐藤は土壇場で引き分けをもぎ取り、鹿島との勝ち点差を5ポイントに留めた町田戦をこう受け止めた。
「勝てたらよかったけど、優勝争いをしていくなかで優勝を争う相手との直接対決ですし、今後の戦いでこの勝ち点1が絶対に大事になってくる。今日の展開で追いついた結果をポジティブにとらえていきたい」
京都は鹿島との直接対決を残している。
今シーズンにその鹿島から加入した須貝と切磋琢磨しながら、京都の生命線を担うSBの一翼を支えてきた佐藤は、残り7試合となったリーグ戦へ「失うものは何もないので、思いきってプレーしていきたい」と指揮官への恩返しにもなる完全燃焼を誓っている。
(取材・文:藤江直人)
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