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J2 2か月前

【英国人の視点】V・ファーレン長崎を救うのはマテウス・ジェズス。J2にもう1年とどまる可能性は極めて低い。彼の才能は…

J2全体でも最も優れた選手

 2017年に長崎をJ1昇格へ導いた57歳の指揮官は、復帰後の11試合でいまだ無敗。8勝を挙げ、チームを8位から一気に2位へと押し上げた。首位の水戸とは勝ち点で並び、ジェフには1ポイント差をつけている。

 また、夏には戦力もさらに充実。ガンバ大阪から江川湧清、東京ヴェルディから翁長聖という旧知の顔ぶれを呼び戻し、さらに元鹿島アントラーズのファイター、ディエゴ・ピトゥカを加え、中盤で山口蛍と鉄壁のタッグを形成した。

 この4人はJ2屈指の実力者であり、J1での経験も豊富だ。山口に至っては国際舞台で48キャップを持つ。それでもなお、彼らを差し置いてチームの最重要選手と断言できる存在がいる。それが圧倒的な存在感を放つマテウス・ジェズスだ。

 実際、マテウス・ジェズスは長崎の分厚い陣容の中でも際立つ才能であるだけでなく、J2全体でも最も優れた選手であり、ほぼ一人で試合を決定づけられる存在だ。

 この攻撃的MFは今季ここまで30試合で16得点を挙げ、J2の得点ランキング首位に立っている。そのほとんどがチームに勝点をもたらす貴重な得点だった。

 たとえば先週土曜のカターレ富山戦では、アディショナルタイムに劇的な同点弾を叩き込んだ。それ以前の8得点も全てが結果に直結している。藤枝MYFC戦(2-1)では決勝点、サガン鳥栖戦(2-1)と北海道コンサドーレ札幌戦(2-1)では2得点ずつ、モンテディオ山形、大分トリニータ、前半の富山戦(いずれも2-1)でも決勝点を記録している。

 それ以前の7ゴールも無駄ではなかった。札幌戦(2-2)では追加点、ヴァンフォーレ甲府戦(1-1)では先制点、ブラウブリッツ秋田を5-1で粉砕した試合でのハットトリック、そして開幕戦のロアッソ熊本戦(3-2)では同点と逆転となるゴールをそれぞれ決めている。

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