Jリーグで3度の優勝を誇るサンフレッチェ広島では、これまで数多くの選手がプレーしてきた。その中で、最も市場価値が高かった“スター”は誰なのか。広島在籍時の市場価値が高かった選手上位5名を紹介する。(金額やデータは「transfermarkt」参照)[1/5]
槙野智章(元日本代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1987年5月11日
クラブ在籍時の最高市場価値:200万ユーロ(約3.4億円)
市場価値記録日:2010年12月10日
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サンフレッチェ広島において5番目に市場価値が高かったのは、元日本代表の槙野智章だ。
最高市場価値は200万ユーロ(約3.4億円)を記録している。
広島ユース出身の槙野は、2006年にトップチームへ昇格。プロ1年目は出場機会に恵まれなかったものの、翌年8月の浦和レッズ戦でスタメンに抜擢されると、以降は3バックの一角に定着した。
しかし同年はチームが低迷し、J2降格が決定。移籍も取り沙汰されたが、本人は降格の責任を感じ残留を表明した。
翌年のJ2では全41試合に先発し7得点を記録。DFながら高い得点能力を発揮し、1年でのJ1復帰に貢献した。
再びJ1の舞台に返り咲いた2009年はさらに存在感を増し、33試合で8得点をマーク。攻撃的DFとしてリーグを代表する選手へと成長した。
2010年にはリーグ戦全試合に出場し、警告ゼロでフェアプレー個人賞を受賞。ベストイレブンにも選出され、市場価値は200万ユーロに到達した。
その活躍が評価され、シーズンオフにドイツのケルンからオファーを受け、クラブも欧州挑戦を後押しする形で移籍金ゼロでの移籍を容認した。
しかし、ケルンでは公式戦わずか8試合の出場にとどまり、1年で帰国を決断。恩師ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の誘いを受け、浦和への期限付き移籍を選択した。
当時の広島はすでに千葉和彦を獲得しており、資金的な事情も重なって復帰要請は見送られたとされている。
本人の希望を汲んで送り出した欧州挑戦をわずか1年で切り上げ、同期の柏木陽介や、ペトロヴィッチ監督が在籍するライバルクラブを新天地に選んだことでサポーターの怒りを買い、大きな波紋を呼んだ。
浦和でのデビュー戦は2012年3月、奇しくもアウェイの広島戦。大ブーイングが飛び交う中での一戦は1-0で広島が意地を見せる結果となった。