フットボールチャンネル

J1 2か月前

サンフレッチェ広島“最強のスター”は? 史上最も価値が高かった5人。育成クラブが生んだスターの市場価値は…。

シリーズ:最も価値が高かった5人 text by 編集部 photo by Getty Images

Jリーグで3度の優勝を誇るサンフレッチェ広島では、これまで数多くの選手がプレーしてきた。その中で、最も市場価値が高かった“スター”は誰なのか。広島在籍時の市場価値が高かった選手上位5名を紹介する。(金額やデータは「transfermarkt」参照)[4/5]

佐藤寿人(元日本代表)

佐藤寿人
【写真:Getty Images】

生年月日:1982年3月12日
最高市場価値:230万ユーロ(約3.9億円)
市場価値記録日:2009年12月17日

 サンフレッチェ広島で市場価値が2番目に高かったのは、クラブ史上最多得点記録を誇るレジェンドの佐藤寿人だ。

 最高市場価値は230万ユーロ(約3.9億円)を記録している。

 2005年2月、J2のベガルタ仙台で20得点を挙げた実績を引っ提げて広島に加入。ただ、当時は大きな期待を背負ったものの、開幕から8試合無得点と苦しいスタートを切った。

 それでも、第9節のアルビレックス新潟戦で2得点を挙げると一気に爆発。シーズン中に2度のハットトリックを決め、日本人最多となる18得点を記録すると、翌2006年2月には日本代表にも選出された。

 その後も2006年に18得点、2007年に12得点を挙げるなど結果を残したが、チームは成績不振に陥り、京都パープルサンガとの入れ替え戦に敗れてJ2降格が決定した。

 試合後、涙ながらにサポーターのもとへ向かった佐藤は「絶対に1年で戻ろう」と宣言し、異例の残留を決断した。

 J2の舞台では圧倒的な攻撃力を発揮し、28得点で得点王を獲得。J2所属ながら日本代表に招集されるなど、存在感を示し続けた。

 以降も広島の絶対的エースとして君臨し、3度のJ1リーグ優勝に大きく貢献。特に2012年の初優勝では、かつて降格を味わったピッチに顔をうずめて歓喜の涙を流した姿がサポーターの胸を打った。

 170cmと小柄ながら、鋭い裏への抜け出しと卓越したシュート技術で12年連続2桁得点を達成。2014年の川崎フロンターレ戦で決めた振り向きざまのボレーシュートは、FIFA年間最優秀ゴール賞候補にも選ばれている。

 JリーグMVP、J1・J2得点王、Jリーグベストイレブン2回と数々の個人賞を獲得。230万ユーロという市場価値の高さは、彼の実績と影響力の裏付けと言える。

 まさに佐藤の存在なくして、広島の歴史を語ることはできない。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top
error: Content is protected !!