現在、明治安田J1リーグで首位を走る鹿島アントラーズは、横浜F・マリノスと並んでJ2降格を経験したことが無い名門中の名門である。しかし、そんな鹿島にも、できれば顔を見たくない“天敵”が存在する。今回は、鹿島戦で最も得点を奪った選手をランキング形式で紹介する。※ゴール数で並んだ場合はアシスト数を加算する
1位:三浦知良(みうら・かずよし)

【写真:Getty Images】
生年月日:1967年2月26日
対鹿島戦通算成績:32試合16ゴール1アシスト
鹿島アントラーズが最も苦手としてきた選手は、今なおプロ選手として戦うレジェンド、三浦知良となった。
三浦は鹿島戦に通算32試合出場し、16ゴールを記録している。
鹿島はガンバ大阪に並び、三浦が最もゴールを奪った対戦相手である。
高校年代からブラジルでサッカー経験を積んできた三浦は、サントスFCやパルメイラスなどブラジルの名門で現地の名声を手にしてきた。
そんなパイオニアは1990年に当時実業団だった読売クラブへと入団。日本サッカーリーグや日本代表ではエースストライカーとして、様々なトーナメント制覇に大きく貢献し、三浦の型に並ぶ日本人選手はいないといっていい状況だった。
1993年にJリーグが始まると、「キングカズ」はヴェルディ川崎を、ひいては日本のサッカーブームをけん引するスター選手となり、第1回リーグMVPを受賞している。
この年から、三浦の鹿島キラーぶりは群を抜いていた。初めての顔合わせとなった1stステージでゴールを記録し、これが自身のJリーグ初得点。
2ndステージの第3節と第18節でもゴールを奪い、対鹿島2連勝に大きく貢献している。
1995年にはハットトリックも記録し、鹿島にとっては一番対戦したくない相手だったといえるだろう。
特に同クラブ相手の勝負強さが光ったのが、1993年に行われたJリーグチャンピオンシップだ。
2ndステージ優勝のヴェルディは、1stステージ優勝の鹿島と対戦し、三浦は2試合連続ゴールで年間優勝の立役者となった。
大一番での活躍は、彼が千両役者であることの証明である。
鹿島としては、Jリーグ初代王者を奪われた形となり、三浦への苦手意識は根強いと考えられる。
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