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Jリーグ 1か月前

「100%になることはないんで」鹿島アントラーズ、濃野公人は孤独な離脱期間を回想する「自分のことでいっぱい」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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  明治安田J1リーグ第20節が14日に行われ、鹿島アントラーズはサンフレッチェ広島と1-1の引き分けに終わった。この試合で約2ヶ月ぶりの出場を果たした濃野公人は、自身の復帰戦を勝利で飾ることは出来なかった。開幕から快進撃を続けるチームの裏で、4月に離脱した濃野は孤独な時間を過ごしていた。(取材・文:加藤健一)

約2か月ぶりの出場となった濃野「久しぶりにカシマスタジアムに立てて嬉しかった」


【写真:Getty Images】

 19分という早い時間に先制を許した鹿島アントラーズは、何度もアタッキングサードに攻め入りながらも決定機をなかなか作れないまま時計の針だけが進んでいった。

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 鬼木達監督が最初に動いたのは67分。舩橋佑と松村優太を下げて、樋口雄太と濃野公人がピッチへと足を踏み入れる。

 2か月ぶりの出場となった濃野だが、試合に入るイメージはできていた。

「昨日の練習でも、自分が入るときは負けてるとき、点が欲しいときだなって感じていた。そこで違いを出さないといけないと思って入りました」

 1点ビハインドの状況で迎えた復帰戦で濃野に期待されたのは、チームにインパクトをもたらす切り札としての役割だった。まるで、9得点を挙げた昨季のような思い切りのよいプレーからサンフレッチェ広島の堅守を崩せれば理想だった。

 久しぶりのピッチに足を踏み入れた瞬間、「変な感覚」があったと語る濃野。それでも、懸命に走り、ゴールを目指した。

「久しぶりにカシマスタジアムに立てて嬉しかったです」

 復帰できたのは、単にコンディションが整ったからではない。再び痛めた膝との付き合い方を模索し、付き合っていく覚悟ができたからだという。

 復帰戦を終えた濃野は、安堵感と勝てなかった悔しさが入り混じったような表情で、次のように話していた。

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