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J1 2か月前

「馬鹿真面目すぎた」鹿島アントラーズは「教科書通りの分かりやすいサッカー」ガンバ大阪の術中にはまった原因【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

 明治安田J1リーグ第33節、鹿島アントラーズ対ガンバ大阪が5日、メルカリスタジアムで行われ、0-0の引き分けに終わった。首位を走る鹿島と、5連勝と勢いづくガンバの一戦はどちらにも勝機がある白熱した一戦となった。鹿島にとっては、強敵を倒していくために何が足りないのかが浮き彫りになる試合となった。(取材・文:加藤健一)

ピンチもあったが、勝機もあった

鹿島アントラーズ
【写真:Getty Images】

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「勝てそうだったし、負けそうだった。どのように受け止めるかと言われたら、勝ち点を落とした形にはなるんですけど、別に下を向く必要はないと思う。片手で数えられるくらいしか残っていないんで、落ち込んでいる暇はない。これを次につなげられたら、いいきっかけになったと思えるんじゃないかと思います」

 濃野公人が口にした総評は、ガンバ大阪戦を的確に表している。何度かピンチはあったが、早川友基の好セーブや、身体を張ったディフェンスでしのいだ試合だった。

 逆に、試合終盤は鹿島がチャンスを作った。後半アディショナルタイムには津久井佳祐のクロスが満田誠のハンドを誘い、PKを獲得したが、前の試合で2得点を決めている徳田誉のキックは一森純にセーブされた。

 お互いに勝つチャンスはあった。ただ、決めきれなかった。0-0というスコアと引き分けという結果は、どちらにとっても妥当と思えるものだった。

 ポイントの1つとなったのは、相手の出方だった。試合前に発表されるメンバー表を見ると、DFが5人並んでいた。メンバーを見て、5バックであることは想像できたが、濃野曰く、鹿島はそれを想定していなかったようだ。

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