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Jリーグ 2か月前

「チームメートは僕を信じてくれていた」停滞する鹿島アントラーズを変えた荒木遼太郎効果。「決して自信を失ったわけじゃ…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

チーム全体に生まれた“荒木効果”

「太郎(荒木)が入ってきたっていうことは、相手のブロックを縦パスでかわして、そこからのスルーパスだったりと求めているということ。僕はもう彼しか見ていなかった」と三竿が言えば、

 知念も「後ろはシンプルに太郎ちゃんにつけてあげることは意識した。優磨もスペースで受けるのはうまいんですけど、太郎の方がより狭いところで受けるのがうまい。相手の嫌なところで受けてくれるんで、自分としても見つけやすかった」と前向きに発言。“荒木効果”をチーム全体が感じたという。

 実際、88分に小池のパスに背番号71が反転しながらが右足を振り抜いたシュートシーン、同じ88分に知念のパスを受けた荒木がスルーパスを徳田に出した場面などは、あと一歩で得点になっていてもおかしくなかった。

 こういったチャンスでグイグイと押し込んだ鹿島は後半アディショナルタイムにリスタートからPKをゲット。この時も最初は荒木が蹴ろうとしてペナルティスポットの前に行ったが、鬼木監督は徳田を指名。次代のエースに成功体験を与えたかったのだろう。

 だが、18歳の点取り屋はGK一森純の正面に蹴ってしまい、最終的にはスコアレスドロー。徳田が号泣する傍らで、荒木はいち早く、先を見据えていた。

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