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J1 2か月前

意外!? Jリーグ、特別指定で在籍したチームに加入しなかった選手5人。別の道を歩んだ男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 「JFA・Jリーグ特別指定選手制度」は現在、受入先のJクラブにプロ選手として加入することが内定していることを条件としている。しかしそれ以前は、受入先クラブへの加入が内定せずとも、特別指定選手としてプロクラブ入りする例もあった。それゆえに、必ず受入先クラブでプロとしての道を歩むとは限らなかった。今回は、実は特別指定選手としてプレーしていたクラブではなく、他クラブでプロ入りした主なJリーガーを紹介する。[5/5ページ]

FW:永井謙佑(ながい・けんすけ)

永井謙佑
【写真:Getty Images】

生年月日:1989年3月5日
登録先(特別指定選手):アビスパ福岡、ヴィッセル神戸
加入先:名古屋グランパス

  2010年12月、永井謙佑は引く手あまたの状態でプロ入りクラブを決めた。

 福岡大学在学中、特別指定選手として所属したのはアビスパ福岡とヴィッセル神戸だった。

 だが、圧倒的なスピードで相手守備陣を恐怖に陥れるストライカーを引き入れようと多くのJクラブがアプローチをかけたとも言われており、最終的に永井は名古屋グランパスを加入先に選んでいる。

 九州国際大学付属高校に在学していた時から、永井の爆発的なスプリント力は際立っていた。

 全国高等学校サッカー選手権大会で目を引くプレーを披露すると、大学進学後すぐにサッカーU-18日本代表に選出され、後のロンドンオリンピック(五輪)出場につなげた。

 時間軸を少し戻すと、永井は2009年に福岡、翌2010年は神戸の特別指定選手に登録された。

 特に2010年は永井のキャリアを決定付ける年となり、練習に参加していた浦和レッズ・FC東京・名古屋の3クラブと、特別指定選手としての受入先だった福岡・神戸の2クラブとの交渉の末に名古屋を選択。2011シーズンからの加入が確定した。

 永井はなぜ、福岡や神戸ではなく名古屋を選んだのだろうか。その答えのヒントは加入時のコメントに隠されている。

 永井は加入に際して「J1リーグのチャンピオンチームでプレー出来ることを喜び、また自分が更に成長するためには素晴らしい環境だと感じております」(名古屋のクラブ公式サイトより)とコメント。

 直前の2010シーズンにドラガン・ストイコビッチ率いる名古屋がリーグ初優勝を果たしていたため、王者チームの中で得られる学びに価値を感じたのかもしれない。

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【了】
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