明治安田J2リーグの2025シーズンが終盤戦に突入している。今シーズンは2度の移籍期間もあり、シーズン中にどのチームも補強を行った。今回は、データサイト『transfermarkt』のJ2クラブの総市場価値をランキング形式で紹介する。※市場価値やスタッツなどのデータは10月7日時点。[5/5ページ]
16位:レノファ山口FC
【写真:Getty Images】
クラブ市場価値:555万ユーロ(約9億4350万円)
最も市場価値の高い選手:岡庭愁人(32.5万ユーロ/約5525万円)
2016年にクラブ史上初のJ2昇格を果たして以来、一度もJ3降格を経験していないレノファ山口FC。(2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により降格制度なし)
しかし今季は、厳しいシーズンを過ごしている。
開幕前に大幅な選手の入れ替えを敢行したが、ここまで4勝13分け15敗で19位と低迷。残留圏との勝ち点差も広がり、J3降格の危機が現実味を帯びている。
明るい話題が全くなかったわけではない。YBCルヴァンカップ2回戦では鹿島アントラーズを相手にPK戦の末に勝利し、サポーターを大いに沸かせた。
一方のリーグ戦では12試合未勝利を喫するなど、苦しい戦いが続いているのが実情である。
最大の課題は、やはり得点力不足である。
ここまでリーグワースト3位となる29得点にとどまり、勝ちきれない試合が多発。流れを変える存在を欠いていることが、低迷の大きな要因となっている。
その打開策として夏に補強されたのが、アレフ・フィルミーノだ。
市場価値25万ユーロ(約4314万円)を誇るブラジル人ストライカーとして大きな期待を集めたが、怪我の影響もあり出場はわずか70分。1ゴールにとどまっている。
現在のチーム総市場価値は555万ユーロ(約9億4350万円)。しかし、J3降格となれば主力選手の流出は避けられず、大幅な戦力ダウンと市場価値の下落は免れない。
チームトップの32.5万ユーロ(約5525万円)の市場価値を持つ岡庭愁人もFC東京からのレンタル選手であり、去就次第ではさらなる打撃となる。
クラブ史上初のJ3降格という最悪のシナリオを避けるために、残り試合での巻き返しが急務だ。
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