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J1 2か月前

浦和レッズの天敵は? 最もゴールを決められた5人。苦手意識を刻まれたのは?

シリーズ:最もゴールを決められた選手5人 text by 編集部 photo by Getty Images

 オリジナル10の一員として長い歴史を誇る浦和レッズは、国内で数々のタイトルを獲得し、アジアでも3度頂点に立ったビッグクラブだ。しかし、その歴史の中で、“天敵”と呼ぶべき宿敵が存在する。今回は、浦和戦で最も得点を奪った選手をランキング形式で紹介する。※ゴール数で並んだ場合はアシスト数を加算する[1/5ページ]

5位:中山雅史(なかやま・まさし)

【写真:Getty Images】

生年月日:1967年9月23日
主な所属クラブ:ジュビロ磐田、コンサドーレ札幌
Jリーグ通算成績:367試合157ゴール4アシスト
対浦和レッズ通算成績:31試合12ゴール0アシスト

 ジュビロ磐田の黄金期を支え、Jリーグ歴代4位となる通算157得点を記録した中山雅史は、日本サッカーの歴史に名を刻むレジェンドである。

 情熱的なプレーと泥臭い得点への執念で、4試合連続ハットトリックをはじめとする数々の金字塔を打ち立てた。「ゴン中山」という愛称は、ピッチ外でも広く知られている。

 そんな中山は、浦和レッズを非常に得意としていた。

 浦和から初ゴールを奪ったのは、Jリーグ開幕以前の日本サッカーリーグ(JSL)時代にまで遡る。中山の得点を守り切ったヤマハ発動機(ジュビロ磐田の前身)が1-0で試合を制し、当時から勝負強さを発揮していた。

 そして、1994年にジュビロがJリーグへ加盟すると、その浦和キラーぶりが本格的に発揮される。

 リーグ戦で通算6得点を挙げ、さらにヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)でも6試合で4ゴールをマークするなど、浦和を相手に圧倒的な決定力を見せつけた。

 特筆すべきは、中山が浦和戦で得点した際のチーム成績である。中山が得点を決めた10試合は、実に8勝2分けの無敗。中山にゴールネットを揺らされた瞬間、浦和の勝機はほぼ潰えていたといっても過言ではない。

 ピッチを駆け回り、魂のこもったプレーで観る者を熱狂させたストライカーは、ジュビロの黄金期を象徴する存在であり、浦和にとってまさに宿敵そのものだった。

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