オリジナル10の一員として長い歴史を誇る浦和レッズは、国内で数々のタイトルを獲得し、アジアでも3度頂点に立ったビッグクラブだ。しかし、その歴史の中で、“天敵”と呼ぶべき宿敵が存在する。今回は、浦和戦で最も得点を奪った選手をランキング形式で紹介する。※ゴール数で並んだ場合はアシスト数を加算する[3/5ページ]
3位:大久保嘉人(おおくぼ・よしと)
【写真:Getty Images】
生年月日:1982年6月9日
主な所属クラブ:ヴィッセル神戸、川崎フロンターレ
Jリーグ通算成績:525試合209ゴール38アシスト
対浦和レッズ通算成績:36試合12ゴール3アシスト
Jリーグ史上初の3年連続得点王に輝き、J1歴代最多となる通算191得点を記録した大久保嘉人は、日本屈指のストライカーとして浦和レッズ相手に数多くのゴールを奪い続けてきた。
国見高校を卒業後、セレッソ大阪に入団した大久保がJリーグデビューを飾った相手は浦和だった。
2001年3月に行われた一戦で後半途中からピッチに立ったが、得点には至らず。さらにイエローカードを受けるなど、ほろ苦い船出となった。
しかし、その後の大久保は浦和戦で相性の良さを存分に発揮する。2003年のJ1リーグ・1stステージで浦和戦で2得点を挙げると、翌2004年にも再び2得点の活躍。浦和にとっては、次第に警戒せざるを得ない存在へと成長していく。
その後、大久保はマジョルカへ移籍し、海外での挑戦を経て2006年6月にセレッソ大阪へ復帰。復帰後最初の浦和戦では退場処分を受ける波乱の展開となったが、それでも同クラブ相手の勝負強さは健在だった。
大久保個人の対浦和公式戦通算対戦成績では15勝4分け17敗と負け越している。しかし、彼が得点した試合に限れば8勝1敗とゴールをあげれば負けないキラーぶりを発揮している。
そして2021年11月、大久保は長きにわたる現役生活に終止符を打つ決断を下す。
奇しくも現役ラストマッチの相手は、天皇杯準決勝で顔を合わせた浦和だった。
プロデビュー戦の相手であり、幾度となく名勝負を繰り広げてきたクラブが、彼のキャリアを締めくくる最後の相手となっている。
大久保のサッカー人生には、常に浦和の存在があったと言っても過言ではない。