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J1 2か月前

真の黄金期は!? サンフレッチェ広島、歴代最強フォーメーション5選。J1優勝3回!圧倒的だったのは?

シリーズ:歴代最強フォーメーション text by 編集部 photo by Getty Images

 サンフレッチェ広島は、独自のスタイルと一貫した哲学をもとに、多くの若手を育てながら結果を残し続けてきた、日本屈指の育成型クラブだ。とりわけ、2012年の初優勝から4年間で3度のJ1制覇を果たす黄金期を築き、国内屈指の強豪としてその名を刻んでいる。そんなクラブの長い歴史の中で、圧倒的な強さを発揮したシーズンはいつだったのか。当時のフォーメーションとともに紹介する。[2/5ページ]

2013シーズン


サンフレッチェ広島、2013シーズンの基本フォーメーション

監督:森保一
主な獲得タイトル:Jリーグ優勝、FUJI XEROX SUPER CUP優勝

 サンフレッチェ広島にとって、クラブ理念を貫きながらも強さを示したのが2013シーズンだった。

 悲願の初優勝を果たした翌年、広島ユース出身で主力として優勝に大きく貢献した森脇良太が、宿敵・浦和レッズへと移籍する。

 それでもクラブは、現有戦力の底上げを軸に据え、レンタルからの復帰、ユースからの昇格、新卒選手の加入のみでチームを編成。他クラブからの補強は一切行わなかった。

 前年度王者としては異例の選択だったが、それだけ層の厚い戦力を抱えていたとも言える。

 森脇の抜けた穴には、前年の夏に水戸ホーリーホックから加入した塩谷司が台頭。リーグ戦全試合に出場し、千葉和彦、水本裕貴と鉄壁の3バックを形成した。

 さらに、その前に位置する青山敏弘や森﨑和幸らとともに強固な守備ブロックを築き上げ、リーグ最少の29失点に抑えた。

 また、広島の生命線ともいえる2シャドーには、加入2年目の石原直樹が存在感を発揮し、10得点9アシストと攻撃を牽引した。

 もう一人のシャドーである高萩洋次郎も12アシストを記録し、エース・佐藤寿人(17得点)と阿吽の呼吸で得点を重ねた。

 第32節、セレッソ大阪とのアウェイゲームに敗れ、残り2試合で首位・横浜F・マリノスとの勝点差は5。連覇は絶望的かに思われた。

 しかし、第33節で勝てば優勝が決まるマリノスがホームでアルビレックス新潟にまさかの敗戦を喫し、状況は一変する。

 自力優勝の可能性こそ消滅していたが、広島は最終節で鹿島アントラーズの敵地に乗り込み、石原の2得点で勝利。マリノスが川崎フロンターレに敗れたことで、大逆転でのJ1連覇を成し遂げた。

 クラブの哲学を貫きながら結果を出したこの年は、森保一監督の手腕が改めて際立ったシーズンだった。

●基本フォーメーション

▽GK
西川周作

▽DF
塩谷司
千葉和彦
水本裕貴

▽MF
森崎和幸
青山敏弘
ミキッチ
ファン・ソッコ
石原直樹
高萩洋次郎

▽FW
佐藤寿人

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