1993年に開幕したJリーグでは、数多くの外国人選手がプレーしてきた。見事な活躍をしてクラブの目標達成や発展に貢献した助っ人がいるが、期待に応えられず、ほとんどピッチに立つことなく日本を去った選手も少なくない。今回は、鹿島アントラーズで活躍できなかった外国籍選手を6人紹介する。※成績は鹿島アントラーズ在籍時のもの。[5/6ページ]
DF:ファボン(ブラジル)
【写真:Getty Images】
生年月日:1976年6月15日
在籍期間:2007年
Jリーグ成績:12試合2得点
2006年に鹿島アントラーズを率いたパウロ・アウトゥオリ監督は1年で退任したがその縁で2007年にやってきたのが、同監督が率いたサンパウロで2005年にトヨタカップ(現・FIFAクラブワールドカップ)でリバプールに勝利してクラブ世界一になったファボンだ。
ファボンは187cmの長身センターバックで、フィジカルで相手を跳ね返す対人能力に優れた選手だ。
しかし、2007シーズンのJ1第2節のガンバ大阪戦で一発退場となってしまう。
第4節のヴィッセル神戸戦では、長い距離のFKを強烈に直接叩き込んで衝撃を与えたが、その後は負傷離脱もあり、うまくいかなかった。
このFK弾だけでも規格外のパワーを持ったセンターバックであることは明らかだった。
ただ、チームが9連勝を飾ったシーズン終盤は一切出番がなく、リーグ戦終了とともにブラジルに帰国する。
鹿島とは2年契約を結んでいたが、オフにサントスへの完全移籍が決まり、1年限りで鹿島を去った。