2025シーズンの明治安田J1リーグが終盤に差し掛かっている。今季も多くの激闘が繰り広げられ、順位の変動も度々見られている。戦力の拮抗はあまたの興奮を生み出し、前評判を覆す躍進を見せるチームもその都度現れる。今回は、歴代優勝クラブの中で最も苦戦した、すなわち勝率が低かったチームをランキング形式で紹介する。※公平を期するため、2ステージ制のシーズンは除外。勝率で並ぶ場合は負け試合の多い方を、それでも同格の際には得失点差が小さい方を上位とする。成績などは『Transfermarkt』を参照[5/5ページ]
1位:ガンバ大阪(2005年)
勝率:52.9%
成績:34試合18勝6分10敗(得失点+24)
2005シーズンのJ1最終節ほど、日本全国のサッカーファンが一喜一憂した試合も珍しいかもしれない。
同年、FC東京が開幕数試合では好調を示すものの、タイトルホルダーの鹿島アントラーズがリーグ戦第5節の時点で首位を奪取した。
そこから、西野朗監督体制4年目のガンバ大阪が台頭する。
序盤の5試合で得られた白星はひとつだけだったが、前線の大黒将志、アラウージョ、フェルナンジーニョらの連係が噛み合ってくると、大爆発。
第13節・東京ヴェルディ戦では7ゴールを奪取。アラウージョのハットトリックを含め、3人が揃って得点をあげた。
鹿島とガンバがシーズンを通じて首位攻防戦を繰り広げていたが、2チームとも終盤にかけてやや失速。イビチャ・オシム率いるジェフユナイテッド千葉などに猛追され、セレッソ大阪には最終節を前に暫定1位の座を譲ってしまった。
そうして、リーグ第33節キックオフの時点では5チームが勝ち点差「2」の中でひしめく大混戦に。
12月3日に同時開催された90分の間に目まぐるしく順位が入れ替わり、最終的に川崎フロンターレを4-2で下したガンバがその栄冠を手に入れた。
激闘の末に獲得したリーグタイトルは、クラブ史上初のそして関西のチームとして初めての快挙となった。
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