2025シーズンのJリーグも終盤に差し掛かっている。この時期の大一番のひとつに、JリーグYBCルヴァンカップの決勝戦がある。「Jリーグヤマザキナビスコカップ」時代から熱戦が繰り広げられ、歴史としてはリーグ本編よりも長い。今回は、同トーナメントの決勝戦において最も観客数を集めたビッグマッチをランキング形式で紹介する。※『J. League Data Site』で参照できる1999年以降が対象。［5/5ページ］
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6位：鹿島アントラーズ対浦和レッズ（2003年）

【写真：Getty Images】

観客数：51,758人
開催地：国立競技場

　2年連続の対戦カードとなった鹿島アントラーズ対浦和レッズ。2003年に国立競技場で行われたJリーグヤマザキナビスコカップ（現：JリーグYBCルヴァンカップ）決勝戦には、51,758人が詰めかけた。

　大会連覇と国内主要タイトル10冠目を目指す鹿島に対し、浦和は初優勝と前年のリベンジを狙った。

　大雨の中で行われたゲームは、浦和の4-0勝利に終わっている。山瀬功治のゴールで幕を開けたゴールショーは、エメルソンの2得点や田中達也のミドルシュートなど見所満載の展開となった。

　とりわけエメルソンは水が滴るピッチコンディションを微塵も感じさせず、自身の1点目には鹿島の守護神・曽ヶ端準とDF大岩剛をひとりずつかわしてネットを揺らした。

　田中達也は大会を通じて4得点をあげ、MVPとニューヒーロー賞を同時受賞している。同選手はリーグ戦でも11ゴールをあげ、ブレイクを印象付けた。

　浦和は前年の雪辱を果たし、悲願の初タイトルを獲得。このあと同クラブはAFCチャンピオンズリーグ（ACL）やJ1、天皇杯と主要なタイトルを次々と制覇していくが、2003年はその足がかりとなるシーズンだった。

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