2025明治安田Jリーグもいよいよ大詰めを迎えている。J1では鹿島アントラーズが勝ち点67で首位に立っており、2位の柏レイソル(同66)も逆転優勝の可能性を残している。最後の最後まで勝負の女神がどちらに微笑むのか予想できないが、Jリーグの歴史を振り返ると土壇場で優勝を逃すという屈辱を味わったクラブの存在を思い出すことができる。今回は、最後の最後に優勝を逃したJクラブ5選を紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照。[5/5ページ]
——————————
鹿島アントラーズ(2017シーズン)
優勝を逃した試合:J1最終節(ジュビロ磐田戦)
開催日:2017年12月2日
結果:0-0
リーグ最終順位:2位
鹿島アントラーズは、前年のリーグ王者として2017シーズンを迎えた。
AFCチャンピオンズリーグ(現:AFCチャンピオンズリーグエリート)早期敗退やシーズン途中での監督交代といった荒波にのまれたチームは、J1リーグのタイトル獲得に全力を注ぐことになる。
鹿島にとって誤算だったのは、2年ぶり7回目の出場となったACLでベスト16敗退と早々に舞台から降りざるをえなかった点だ。
これにより石井正忠監督が解任され、チームはシーズンが始まって数ヶ月しか経っていない5月の段階で再出発を余儀なくされてしまう。
後を託された大岩剛新監督は、チームを再び軌道に乗せることに成功する。
一時は7位に沈んだ鹿島は首位に浮上し、優勝争いの中心へとカムバック。2位・川崎フロンターレの猛追を受けるなか、勝ち点「4」差で迎えた残り2節で1勝でもすれば自力優勝が決まる状況まで持っていった。
しかし、ホーム最終戦となった第33節の柏レイソル戦はスコアレスドローで終了。勝てば本拠地『茨城県立カシマサッカースタジアム』で優勝が決まる最高のシチュエーションだったが、鹿島はこのチャンスを活かせなかった。
2017年12月2日、J1最終節の相手はジュビロ磐田。敵地『ヤマハスタジアム』に乗り込んだ鹿島は、金崎夢生や土居聖真らが積極的にゴールを狙う。
ただ、優勝を手繰り寄せる1点がどうしても遠く、試合は0-0のままタイムアップ。
最終的に勝ち点で川崎と並んだものの、得失点差で下回り、史上初めて得失点差での決着の末にリーグ連覇を逃したクラブとなってしまった。
ACLや2017JリーグYBCルヴァンカップ、天皇杯全日本サッカー選手権大会を落とした鹿島は、リーグ連覇の道も絶たれて無冠でシーズンを終えた。
【関連記事】
禁断の後出し!? J1リーグ順位予想1〜5位【2025シーズン】
あまりにガラガラ…。Jリーグ収容率ワーストランキング1〜5位【2025シーズン】
200人以上に聞いた! Jリーグ、チャントが最高なクラブランキング1〜5位
【了】
