2025シーズンのJリーグも終盤に差し掛かっている。この時期に、優勝争いと共に話題に上がるのが、残留争い。特にJ1に留まれるか否かはクラブの注目度と経営に大きな影響がある。今回は、J1からJ2に降格したクラブの中で、最も平均動員数が減少したチームをランキング形式で紹介する。※ソースは『J. League Data Site』の年度別平均入場者数。新型コロナウイルスの影響により入場規制が設けられた2020〜2022シーズンは対象外。[2/5ページ]
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9位:横浜FC(2008年)
減少数:7,246人
2008シーズンJ2平均観客数:6,793人
前年度J1平均観客数:14,039人
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2000年代当時、横浜FCは本拠地のニッパツ三ツ沢球技場のほかに、日産スタジアムでホームゲームを開催していた。
比較的アクセスが良好な日産スタジアムで試合が行われる場合は、動員にもポジティブな影響があった。
J1を戦っていた2008シーズンは間欠的に同会場で行い、同年リーグ最終節・浦和レッズ戦には実に46,697人もの大観衆が集結した。
日産スタジアムと比較すると、三ツ沢球技場はややアクセスに難があり、屋根もない。
この条件はJ1でも客足を遠のかせていた可能性があるが、クラブがJ2に降格するとその影響はより顕著になる。
2007シーズンのJ1を最下位で終えた横浜FCは、翌年からJ2で戦うことに。動員規模が浦和ほど大きくないスモールクラブとの試合は、日曜開催であっても入場者が控えめだった。
リーグ第13節の愛媛FC戦は2,734人、第31節のザスパ草津(現:ザスパ群馬)戦は2,536人にとどまっている。
チームのキャプテンにして元サッカー日本代表の山口素弘が2007シーズン限りで現役を引退し、久保竜彦らも退団したことから、スター選手の減少も動員鈍化の一因として挙げられるかもしれない。
なおJ1を戦う今季は、ホームゲーム全試合を三ツ沢球技場で開催していながら、平均入場者数は10,221人。日産スタジアムでの開催がなくとも、1万人を超えている。リーグ最低動員も第6節・セレッソ大阪戦の6,431人だ。
その事実だけでJ1の魅力を推し測ることができるのではないだろうか。
