2025シーズンのJリーグも終盤に差し掛かっている。この時期に、優勝争いと共に話題に上がるのが、残留争い。特にJ1に留まれるか否かはクラブの注目度と経営に大きな影響がある。今回は、J1からJ2に降格したクラブの中で、最も平均動員数が減少したチームをランキング形式で紹介する。※ソースは『J. League Data Site』の年度別平均入場者数。新型コロナウイルスの影響により入場規制が設けられた2020〜2022シーズンは対象外。[3/5ページ]
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8位:アビスパ福岡(2002年)
減少数:7,331人
2002シーズンJ2平均観客数:6,491人
前年度J1平均観客数:13,822人
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1996年にJリーグへ加入し、現在のチーム名に至ったアビスパ福岡。J2への降格制度がなかった頃からトップカテゴリーで戦っていた同クラブにとって、2001シーズンは難しい年だった。
例年リーグ下位に甘んじていたものの、中払大介や久永辰徳などの尽力によってどうにかJ1に食らいついていた。
2001年は彼らに加えて元韓国代表MFのノ・ジュンユンらが加入。「¡MAS JUNTOS,PODEMOS MAS!(もっと一丸となれば、もっとやれる)」というスローガンのもと、躍進を目指した。
ところが、年間成績は15位。クラブ史上初のJ2降格が決定し、翌2002シーズンから2部リーグへと舞台を移した。
動員規模も大きく落ちる。リーグ第35節・セレッソ大阪戦を除き、前年度の同じく東平尾公園博多の森球技場(ベスト電器スタジアム)で試合が行われた。
2001年は2ndステージ第9節、第10節のみ入場者数が4桁台に割り込んでいる。第9節・浦和レッズ戦は平日開催だったことから、平均を下回った理由は見つけられる。
一方2002シーズンは、入場者数が5桁台に達したのがむしろ3試合のみという結果に。
平日開催ともなればさらなる動員鈍化は避けられず、水曜日に行われたリーグ第8節・モンテディオ山形戦は3,630人にとどまっている。
以降、アビスパは4シーズンにわたってJ2から抜け出せず、平均入場者数の回復も同様に2006年まで待たなければならなかった。
