2025シーズンのJリーグも終盤に差し掛かっている。この時期に、優勝争いと共に話題に上がるのが、残留争い。特にJ1に留まれるか否かはクラブの注目度と経営に大きな影響がある。今回は、J1からJ2に降格したクラブの中で、最も平均動員数が減少したチームをランキング形式で紹介する。※ソースは『J. League Data Site』の年度別平均入場者数。新型コロナウイルスの影響により入場規制が設けられた2020〜2022シーズンは対象外。[4/5ページ]
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7位:FC東京(2011年)
減少数:7,550人
2011シーズンJ2平均観客数:17,562人
前年度J1平均観客数:25,112人
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国内屈指のビッグクラブ、FC東京。日本最多の人口を誇る首都に本拠を置くクラブなだけあって、動員ボリュームの変化も大きい。
2010シーズンは序盤から苦戦し、夏には長友佑都がセリエAへ移籍。9月に城福浩監督が解任されるも、年間順位は16位で決着。翌年からのJ2降格が決まった。
2010年のホームゲーム平均入場者数は25,112人だったのに対し、2011シーズンは17,562人。その差は7,550人と、中規模クラブのほとんど1試合分の損失を毎週計上していたことになる。
今季のJ2で優勝争いを演じる水戸ホーリーホックのホームゲーム平均動員が5,518人であることを踏まえると、その数字の大きさがうかがえる。
とはいえ、17,562人という大観衆はJ2においては規格外で、東日本大震災の影響で延期されたリーグ第4節・栃木SC戦を除き、動員4桁台に落ち込んだ試合はない。
その一戦も熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われており、本拠地の味の素スタジアムと比べるとアクセスが悪かった。
この年のFC東京を支えるのに多くのサポーターが残った理由として、主力の多くが残留の道を選んだことにもあるだろう。
前年にFIFAワールドカップ(W杯)南アフリカ大会を戦った今野泰幸をはじめ、森重真人や梶山陽平などサッカー日本代表クラスの実力者がJ2の舞台で躍動した。
シーズン序盤に平山相太や米本拓司らが怪我で戦線を離脱したが、最終的にはJ2優勝という最高の結果に辿り着いた。
リーグ制覇を決めたあとに行われた最終節・ジェフユナイテッド千葉戦には、24,241人のサポーターが集結している。
