2025シーズンのJリーグも終盤に差し掛かっている。この時期に、優勝争いと共に話題に上がるのが、残留争い。特にJ1に留まれるか否かはクラブの注目度と経営に大きな影響がある。今回は、J1からJ2に降格したクラブの中で、最も平均動員数が減少したチームをランキング形式で紹介する。※ソースは『J. League Data Site』の年度別平均入場者数。新型コロナウイルスの影響により入場規制が設けられた2020〜2022シーズンは対象外。［3/5ページ］
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3位：東京ヴェルディ（2006年）

【写真：Getty Images】

減少数：9,011人
2006シーズンJ2平均観客数：5,705人
前年度J1平均観客数：14,716人

　Jリーグ初代チャンピオンの東京ヴェルディ（ヴェルディ川崎時代も含む）は、長く冬の時代を過ごしていた。それは動員の落ち込みからも類推でき、今回のランキングで2回も名を連ねている。

　オズワルド・アルディレス体制3年目の2005シーズン。序盤の好調が嘘のように失速すると、リーグ第14節・浦和レッズ戦に0-7で大敗。国立競技場で行われたホームゲームには22,953人が集まったが、サポーターの期待には応えられなかった。

　その後アルディレス監督が解任されるも、後任のバドン監督も状況を好転させられず。最終順位17位で、翌年からのJ2降格が決まった。

　“オリジナル10”のプライドなのか、2006シーズンに大きく動員規模が縮小する。2005シーズンのホームゲーム平均観客数が14,716人だったのに対し、2006年は5,705人まで落ち込んでいる。ほぼ3分の1の規模だ。

　2005年はホームゲームが国立競技場と味の素スタジアムの2会場のみで行われているが、2006シーズンは味の素フィールド西が丘や駒沢陸上競技場（駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場）でも開催された。

　その違いの影響はあるが、同じ条件で行われた試合同士を比較しても顕著な差が生まれている。

　たとえば土曜日に味の素スタジアムで行われたJ2リーグ第17節・モンテディオ山形戦は5,148人にとどまる一方、同じく土曜日に行われたJ1第22節・ガンバ大阪戦には14,177人が集まっている。
　
　浦和やガンバのようなスター選手が所属する名門と戦えるのも、J1に残留する上でも大きな魅力のひとつだ。