2025シーズンのJリーグも終盤に差し掛かっている。この時期に、優勝争いと共に話題に上がるのが、残留争い。特にJ1に留まれるか否かはクラブの注目度と経営に大きな影響がある。今回は、J1からJ2に降格したクラブの中で、最も平均動員数が減少したチームをランキング形式で紹介する。※ソースは『J. League Data Site』の年度別平均入場者数。新型コロナウイルスの影響により入場規制が設けられた2020〜2022シーズンは対象外。[4/5ページ]
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2位:東京ヴェルディ(2009年)
減少数:9,316人
2009シーズンJ2平均観客数:5,521人
前年度J1平均観客数:14,837人
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2000年代末の東京ヴェルディは、激動の時期を迎えていた。当時4年ぶりのJ1復帰に歓喜した古豪だったが、その喜びは長く続かなかった。
2007シーズンのJ2で42試合37得点と大暴れしたブラジル人FWフッキが引き続きJ1でも活躍したが、2008年夏にFCポルトへと移籍。
攻撃の核を失った同クラブは次第に勝てなくなり、最終順位は17位に。1年でJ2へ落とされることとなった。
さらにこの年に当時の親会社である日本テレビが赤字によりヴェルディの財政も圧迫。人件費削減に迫られ、元サッカー日本代表MF福西崇史らとの契約を更新できなかった。
そして迎えた2009シーズンのJ2では、ホームゲーム平均入場者数が前年比で“9,316人減”の憂き目にあってしまう。
深刻な損失だが、前回の降格時(2006シーズン)と比較するとほぼ同じ規模だ。
2005シーズンの平均観客数が14,716人だったのに対して、2006年は5,705人。つまり、“J1に戻れば降格時に去ったサポーターたちも帰って来る”という見方もできるだろう。
さらに明るい話題として、現在のヴェルディがある。
2009年から15年もJ2で戦い続けた同クラブは、2024シーズンに念願のJ1復帰。残留を果たした同年のホームゲーム平均観客数は、英華を誇った1995年の20,834人を超える20,976人だった。
今季も2年連続のJ1残留を確定させており、将来的な全盛期への回帰も期待される。まだ道のりは長いかもしれないが、帰ってきた、あるいは新しいファン・サポーターのためにも勝ち続けたいところだ。
