1日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ決勝で見事に勝利を収め、クラブ史上5つ目のタイトルを手にしたサンフレッチェ広島。新スタジアムの開業によって資金力が向上し、過去に例を見ない大型補強を敢行した今季、存在感を放った選手たちを紹介する。※成績は11月7日時点。[1/5ページ]
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5位:ジャーメイン良(じゃーめいん・りょう)

【写真:Getty Images】
生年月日:1995年4月19日
今季のリーグ戦成績:33試合4得点3アシスト
昨シーズン、ジャーメイン良はジュビロ磐田で日本人最多タイのJ1リーグ19ゴールを挙げ一気にブレイクを果たした。
その活躍が評価され、新エース候補として今季サンフレッチェ広島に移籍した。
しかし、ここまでリーグ戦ではわずか4得点と苦しいシーズンを送っている。
ジャーメインの不調も重なり、チーム全体の得点数は39。昨シーズンリーグ最多の72得点を挙げたチームの決定力不足の一端を担っていたのは事実だ。
フォワードとしてジャーメインに求められる得点という部分では、物足りなさは否めない。
しかし、献身的にチームに貢献する姿勢は賞賛に値すべきだろう。
最前線からの鋭いプレス、味方を活かすポストプレーなど、数字には表れにくい部分で、確実にチームを支え続けてきた。
さらに、JリーグYBCルヴァンカップでは、試合を決定づける3点目を記録。攻撃面だけでなく、守備でも労を惜しまぬプレーを見せ、クラブにタイトルをもたらす原動力となった。
近年の広島は、フォワード陣が故障に苦しみ、安定した稼働が難しいシーズンが続いていた。
そうした中で、ジャーメインは累積警告による出場停止を除き、リーグ戦で欠場したのはわずか1試合。高いコンディション維持能力は特筆すべき点だ。
今季苦しんだ経験が来シーズン、再びゴール量産へとつながる可能性は十分にある。
ジャーメインが再び得点王争いに名を連ねる日も、そう遠くないのかもしれない。