1日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ決勝で見事に勝利を収め、クラブ史上5つ目のタイトルを手にしたサンフレッチェ広島。新スタジアムの開業によって資金力が向上し、過去に例を見ない大型補強を敢行した今季、存在感を放った選手たちを紹介する。※成績は11月7日時点。[3/5ページ]
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3位:キム・ジュソン

【写真:Getty Images】
生年月日:2000年12月12日
今季のリーグ戦成績:8試合1得点1アシスト
今年7月末、FCソウルから完全移籍で加入した韓国代表ディフェンダーのキム・ジュソンは、鉄壁を誇るサンフレッチェ広島の3バックに新風を吹き込む存在となった。
過去にも多くの有望なセンターバックがこのポジション争いに挑んできたが、最終的にレギュラーをつかめずに終わるケースが多かった。
そんな聖域とも言える最終ラインに、キムは堂々と割って入ってみせた。
キャプテンの佐々木翔、ベテランの塩谷司という経験豊富な2人が健在の中、キムの加入は、次代を見据えた理想的な補強だったと言える。
189cmの長身を活かした空中戦の強さはもちろん、左利きという希少な特性を持ち、左足の正確なフィードでも存在感を発揮。守備だけでなく攻撃の起点としてもチームに貢献している。
第33節のFC町田ゼルビア戦では、1点ビハインドで迎えた88分、コーナーキックから圧倒的な高さで競り勝ち、起死回生の同点ゴールをマーク。闘志全開で奪った同点弾がチームを逆転勝利へと導くきっかけとなった。
喉から手が出るほど待ち望まれていた3バックの後継者として、来シーズンはさらなる飛躍が期待される。
1億円超えとも噂される高額な移籍金に見合う活躍を披露したキムは、守備の要として堅守広島の新たな象徴になっていくだろう。