1日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ決勝で見事に勝利を収め、クラブ史上5つ目のタイトルを手にしたサンフレッチェ広島。新スタジアムの開業によって資金力が向上し、過去に例を見ない大型補強を敢行した今季、存在感を放った選手たちを紹介する。※成績は11月7日時点。［4/5ページ］
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2位：中村草太（なかむら・そうた）

【写真：Getty Images】

生年月日：2002年10月15日
今季のリーグ戦成績：29試合5得点6アシスト

　中村草太は、関東大学リーグで2年連続の得点王＆アシスト王という圧倒的な実績を引っ提げ、明治大学からサンフレッチェ広島に加入した。

　大学サッカー界で無類の存在感を放ってきたアタッカーは、プロの舞台でもその才能を遺憾なく発揮してみせた。

　AFCチャンピオンズリーグ2（ACL2）ナムディン戦で先制ゴールを奪い、チームの勝利に貢献すると、その勢いのまま臨んだJリーグ開幕戦のFC町田ゼルビア戦では、1−1の同点で迎えた72分に途中出場。ピッチに投入されてからわずか5分で勝ち越しゴールを決め、白星を引き寄せた。

　また、その後のACL2でも2得点し、公式戦3試合連続ゴールという圧巻の結果でチーム内外に強烈なインパクトを与えている。

　7月には東アジアE-1サッカー選手権の日本代表にも初選出。代表でもゴールを挙げるなど、初年度から日の丸を背負う存在にまで上り詰めた。

　リーグ終盤、チームが優勝争いを繰り広げる中で負傷離脱を余儀なくされたのは痛恨だったが、1年目からレギュラーの座を勝ち取り、結果を残したことの意味は大きい。

　圧倒的なスプリント能力に加え、正確なキックでチャンスを演出できる万能アタッカー。フィニッシャーとしてもチャンスメイカーとしても機能する中村が、2年目のシーズンでどんな進化を遂げるのか。

　広島の攻撃をさらに進化させる存在として、来季も注目を集めることは間違いない。