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J2 1か月前

「J2沼」なんて関係なし! J2降格1年目に無双した最強チーム6選。歴史に刻まれた「環境破壊」たち

text by 編集部 photo by Getty Images

 下部リーグへの降格ほど悲しく、恐ろしいものはない。J2リーグに降格後、なかなかJ1リーグへの復帰が叶わず『J2沼』に引きずり込まれてしまうクラブも少なくないからだ。しかし、圧倒的な強さで1年でのJ1復帰を果たした例もわずかにある。そこで今回は、J2降格1年目で無双して「環境破壊」を引き起こした最強チームを紹介する。[6/6ページ]
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サンフレッチェ広島(2008シーズン)

サンフレッチェ広島
【写真:Getty Images】

監督:ミハイロ・ペトロヴィッチ

 異例の決断が、最強のチームを完成させることになる。

 サンフレッチェ広島は、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督体制2年目となる2007シーズンにクラブ史上2度目のJ2降格が決定。リーグワーストの71失点を喫し、守備が崩壊したチームは強豪ひしめくJ1リーグでは生き残ることができなかった。

 多くの場合、J2リーグへの降格が決定したクラブは監督交代に踏み切って体制を一新する。

 しかし、広島はペトロヴィッチの下での成功を信じ、異例の監督続投を決めている。

 また、エースである佐藤寿人が残留を決意し、チームはJ2に降格したのにも関わらず、戦力をほとんど維持した状態でJ1復帰を目指す戦いに臨むことができた。

 J2で迎えた2008シーズン、広島は開幕から得点力が爆発。「ミシャ式」と呼ばれる超攻撃的サッカーでJ2を蹂躙した。

 このダイナミックなサッカーでは、若手選手が躍動。青山敏弘、柏木陽介、森脇良太、槙野智章らフレッシュな面々が出場機会を得て、チームの主力にまで成長している。

 開幕早々にリーグ首位に立った広島は、その勢いを維持したまま終盤まで走り抜け、J2優勝を成し遂げた。

 その成績は99得点35失点と「攻撃は最大の防御」という言葉を表すかのような魅力的な内容になった。

 なぜ、彼らはJ2にいるのか? そのような疑問が出てきてもおかしくないほど、2008シーズンのサンフレッチェ広島はJ2で無双状態だった。

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【了】

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