J2は「魔境」と呼ばれることが多い。どんなクラブであれ、このリーグを抜け出すことは難しく、中には何年も同カテゴリーで戦い続けているチームもある。では、J2在籍年数が最も長いクラブはどこなのか。今回は、ランキング形式で紹介する。[5/5ページ]
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1位:水戸ホーリーホック

【写真:Getty Images】
J2通算在籍年数:26年
J2在籍期間:2000年~
J2最高成績:7位(2003年,2019年)
J2在籍年数ランキングでトップに立ったのは、水戸ホーリーホックだ。
J2創設2年目の2000シーズンから参入し、これまで一度も昇格と降格の経験がない。26年連続でJ2の舞台に立ち続ける、まさにJ2の番人と呼ぶにふさわしい存在である。
過去の最高順位は2003年と2019年に記録した7位。J1昇格プレーオフへの出場経験すらなく、これまで「J1昇格」という言葉は常に遠い夢のように語られてきた。
しかし、今季の水戸はこれまでとは明らかに違う。
ここまで36試合を戦い、19勝10分け7敗で堂々の首位。残り2試合を残して3位のRB大宮アルディージャとの勝ち点差は4と、悲願のJ1昇格が目前に迫っている。
その快進撃を支えるのが、森直樹監督だ。現役時代に水戸でプレーし、2005年に現役引退した翌年からユースチームの指導に携わった。
2011年からはトップチームのコーチを務めるなど、育成からトップまでクラブの歩みと共に過ごしてきた人物である。
就任2年目の今季は、その経験とクラブへの深い理解を余すことなく注ぎ込み、チームを大きく前進させている。
第13節の藤枝MYFC戦から第20節のFC今治戦まで、怒涛の8連勝を含む15試合無敗を記録。試合を重ねるごとに内容と結果を両立させ、チームとしての完成度を着実に高めてきた。
J2創設期から地道に歩み続けてきたクラブが、ついにJ1の扉をこじ開ける瞬間は訪れるのか。
その挑戦の行方に、サポーターだけでなく、多くのJリーグファンが熱い視線を注いでいる。
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