名古屋グランパスは12日、長谷川健太監督が今季限りで契約満了となることを発表した。「タイトル請負人」が就任4季目に獲得した選手たちのパフォーマンスはどうだったのか。今回は、新戦力として大きな存在感を示した選手をランキング形式で紹介する。[5/5ページ]
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1位:佐藤瑶大(さとう・ようた)
生年月日:1998年9月10日(27歳)
今季のリーグ戦成績:25試合5ゴール0アシスト
今季の名古屋グランパスにおいて、佐藤瑶大は最も活躍した新戦力といって異論は無いだろう。控えに回った試合もあったが、負傷離脱もなく、最終ラインの砦としてコンスタントにピッチに立った。
現在27歳の佐藤は、2021年にガンバ大阪でプロデビュー。そこから期限付き移籍で加入したベガルタ仙台、完全移籍で加入した浦和レッズを経て、名古屋のユニフォームに袖を通した。
冒頭で述べたように、今季はスタートから定位置を確保していたわけではなかった。
シーズン開幕から3試合はベンチで過ごし、第4節のFC町田ゼルビア戦でようやく出番が回ってきた。名古屋の選手として初のリーグ戦となったこの試合で、佐藤は自身Jリーグ初にして、移籍後初ゴールを記録。チームは敗れたが、初陣でアピールに成功した。
その後、主力に定着し、ここまでリーグ戦25試合に出場。ディフェンダーながら5ゴールを奪っている。
名古屋の苦しいチーム状況を反映している事実ではあるが、この数字はリーグ戦におけるチーム2位のゴール数だ。
1位の稲垣祥も中盤の選手であり、本職フォワードでない選手たちが残留争いに巻き込まれたチームを引っ張るシーズンとなった。
佐藤が魅せたのは、土壇場での得点力だけではない。3バックの一角を構成する選手として、後方からの繋ぎにも少なくない貢献を果たした。
データサイト『SofaScore』によると、佐藤は今季リーグ戦でチームトップの1試合当たりのロングボール成功数(4.2本)を記録している。次点の選手(2.7本)と比較すると、その貢献度は一目瞭然だ。
これらのパフォーマンスもあって、同サイトではチームトップとなる平均評価点「7.17」を叩き出した。新戦力というカテゴリーを排除しても、今季の佐藤の活躍はチームトップクラスである。
驚くことに、佐藤にとって今季が自身初のリーグ戦2桁試合出場。リーグワースト3位タイの失点数(53)を記録する厳しい環境の中で、シーズンを通して安定したパフォーマンスを披露したことは、今後のキャリアにとって大きな糧となるはずだ。
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