2023年からの2シーズンを降格圏ギリギリで終えた柏レイソルは、今季開幕前に大型補強を敢行した。新任のリカルド・ロドリゲス監督のもと、クラブは2025明治安田J1リーグで優勝争いを演じている。今回は、その原動力となった補強選手をランキング形式で紹介する。[5/5ページ]
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1位:小島亨介(こじま・りょうすけ)

【写真:Getty Images】
生年月日:1997年1月30日
今季のリーグ戦成績:36試合18クリーンシート
柏レイソルが巻き起こした今季の躍進には、新たに加入した正守護神・小島亨介の存在は欠かせなかっただろう。
早稲田大学から大分トリニータへと加入した小島は、出場機会を求め、2020年にアルビレックス新潟へとレンタル移籍で活躍の場を移すことに。
その後、2シーズンは新潟でスタメン争いの日々を送ることとなったが、完全移籍に移行した2022シーズンに守護神の座を完全につかんだ。
このシーズン、リーグ戦全42試合に出場した同選手は18回のクリーンシートを達成し、新潟のJ2優勝に貢献している。
J1に上がってからも、小島がゴールマウスを明け渡すことは無かった。
183cmとGKとしては小柄な体格ながら、驚異的なビッグセーブを連発し、最後の防波堤として何度もチームを救う。
新潟ではGKから攻撃の起点となることが求められていた中で、安定したビルドアップを見せた。
徹底的なポゼッションサッカーを好む松橋力蔵監督に全幅の信頼を置かれ、最後方からチームの攻撃にポジティブな影響を与えていた。
新潟で5シーズンを過ごした小島は、昨シーズンを最後に同クラブを離れることを決断。新天地に選んだのが、新たにリカルド・ロドリゲスが監督に就任した柏だった。
それまで守護神として起用されていた松本健太らがライバルとして立ちはだかる中、小島は期待通りスタメンを奪取。開幕戦からその座を譲らず、ここまでリーグ戦全試合にフルタイム出場している。
小島が加入した効果は絶大だった。
ロドリゲス監督が採用する攻撃的な3バックでは、起点となるGKのキック精度が命。新潟でその技術を磨いてきた小島にとって、この指揮官の要望に応えることは容易だった。
もちろん、守備面でも小島は活躍。1シーズン通してミスらしいミスはほとんどなく、チームはシーズン33失点。昨季51失点を喫したチームを堅守のチームに変貌させている。
Jリーグ全体で見ても、間違いなく今季ナンバーワン補強の1人に挙げられるはずだ。
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