今シーズンのJ1リーグも、残すところあと2試合となった。激戦の中で鮮烈な印象を残した選手の中には、加入時はそれほど注目されていなかったにもかかわらず、想像を超える活躍を見せた選手もいた。今回は、期待値以上の成果を挙げ、クラブに貢献した新加入選手5人を紹介する。[5/5ページ]
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FW:ラファエル・ハットン

【写真:Getty Images】
生年月日:1995年11月30日
所属チーム:セレッソ大阪
2025年リーグ戦成績:34試合17得点2アシスト
2015シーズンにアルビレックス新潟でプレーして以来、実に10年ぶりにJリーグへ復帰したラファエル・ハットンが、得点王争いに食い込むと予想した人は多くなかっただろう。
セレッソ大阪は今冬、昨季にリーグ戦21得点を挙げて絶対的エースとして君臨していたレオ・セアラを鹿島アントラーズへ売却。チームの得点源を失ったことは大きな痛手となり、今季の戦いを不安視する声も少なくなかった。
しかし、ハットンはここまでレオ・セアラの穴を補って余りある活躍を披露している。
加入後のフィットにはほとんど時間を要さず、満遍なくゴールを奪い続ける継続性は大きな魅力だ。
加えて、ボックス内での落ち着きは目を見張るものがある。
ゴール前で慌てることなく状況を見極め、GKとの1対1を確実に仕留める決定力の高さは今季のJリーグでも屈指だろう。
さらに、チアゴ・アンドラーデやルーカス・フェルナンデスらとの攻撃ユニットは破壊力抜群。前線の連動性と個の強さが噛み合い、ここまでリーグ3位となる58得点を記録していることが、その質の高さを裏付けている。
今季はレンタル加入であり、来シーズン以降の去就にも注目が集まる。
セレッソとしては、2年連続でエースが流出する事態だけは何としてでも避けたいところだ。
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