目下、J1リーグで優勝争いを演じる鹿島アントラーズ。今季開幕前に的確な補強を行い、夏の移籍市場でも積極的な動きを見せた。2016年以来のリーグ制覇に向けて、本気度の高さが窺える。今回は、優勝争いの原動力となっている補強選手をランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
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2位:小池龍太(こいけ・りゅうた)
生年月日:1995年8月29日
今季のリーグ戦成績:29試合1得点4アシスト
今季の鹿島アントラーズにおいて、“できれば2人欲しい”という願いをその身に受けていたのは小池龍太だろう。
今シーズンからの新加入とは思えない、まるで鹿島に何年も在籍していたかのようなプレーぶり。
その成熟した働きにより、バランサーおよび潤滑油役として攻守に不可欠な存在感を見せた。
本職はSBだが、中盤でのプレーも難なくこなせる器用さも持ち合わせている。シーズン序盤ではサイドハーフとして起用されており、その後も度々同ポジションでプレーしている。
J1第2節・東京ヴェルディ戦と第22節・ファジアーノ岡山戦では右サイドハーフとしてアシストを記録しているが、その内容は大きく異なるものだ。
前者の2アシストはハイプレスとインターセプトによるボール奪取から、後者は味方のボール保持からスルーパスを最前線のFWに供給し、異なる形のゴールに直接関与することが出来ている。
攻守において“適切なタイミングで適切な場所にいる”能力においては、Jリーグ全体でも屈指だろう。
その老獪なプレーにより、小池は今季の鹿島の躍進を支えたキープレーヤーと言って差し支えないはずだ。
残り2試合でも不可欠な存在である。
