クラブの収益のためにも、スタジアムの雰囲気を高めるためにも、サッカークラブにとって、観客の存在は欠かせない要素である。多くの観客を呼び込むためには、スタジアムの立地も重要だが、理想的な場所に拠点を構えることができないクラブも多くある。今回はJリーグ全クラブを対象に、最寄り駅からスタジアムまでの距離を『Googleマップ』で調査。距離が遠い順にランキング化して紹介する。[5/5ページ]
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1位:沖縄県総合運動公園陸上競技場
使用クラブ:FC琉球
最寄り駅:てだこ浦西駅
徒歩:172分
距離:12km
Jリーグ全60クラブの本拠地の中で、最寄り駅からスタジアムまでの距離が最も遠いのは、FC琉球のホーム「沖縄県総合運動公園陸上競技場」だ。
その距離は約12kmに及び、2位以下を大きく引き離している。
沖縄県は日本で唯一、鉄道が存在しない都道府県だ。県内にある唯一の鉄軌道路線は沖縄都市モノレール(ゆいレール)のみ。
その終点「てだこ浦西駅」がスタジアムの“最寄り駅”とされているが、そこからも距離がある。
もともと徒歩での来場は想定されていないスタジアムであり、クラブ公式サイトでも、自家用車でのアクセス方法が主に案内されている。
那覇空港から訪れる場合も、基本的には車移動が前提だ。
公共交通機関を利用する場合は、那覇空港駅からモノレールで6つめの旭橋駅で下車し、そこからバスと徒歩で向かうことになる。
車で移動する場合、那覇空港からスタジアムまでは、一般道を利用して約55分、高速道路を使えば約45分。モノレールとバスを組み合わせると、およそ1時間30分ほどかかる。
観客数が多く見込まれる試合では、シャトルバスも運行される。乗車場所はイオンモール沖縄ライカム(スタジアムまで約3.1km)、イオン具志川店(同4.2km)、泡瀬漁港(約2.6km)など、近隣の施設が起点となっており、スタジアム周辺の駐車場混雑を考慮した運用だ。
そもそも、沖縄県外からの来場は飛行機が前提であり、スタジアムには地元県民が車で訪れるケースがほとんど。
「最寄り駅」という概念があまり意味を持たない、全国でも特異な立地条件と言える。
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